【All in One SEO】構造化データの自動出力を無効化したいケースと対応策

WordPressサイトを運営している方の中には、SEO対策として「All in One SEO」プラグインを導入しているケースが多く見られます。
このプラグインには、構造化データを自動的に出力する機能が備わっていますが、出力内容を細かくカスタマイズすることは困難です。
そのため、サイトの要件によっては、Schema & Structured Data for WP & AMPなどの別プラグインを使って構造化データをより細かく制御したいというケースもあるでしょう。

しかし、そのような場合にAll in One SEOが自動で出力する構造化データが、思わぬ干渉や競合を引き起こす可能性があります。
本記事では、All in One SEOの構造化データを無効化すべき理由、その背景と潜在的な問題点、具体的な無効化方法、そしてすぐに活用できるコードスニペットをご紹介します。

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問題:不要な構造化データの出力がサイト運営に及ぼす影響

All in One SEOは、タイトルやメタディスクリプションの最適化だけでなく、構造化データ(スキーママークアップ)の自動出力も行います。構造化データは、Googleなどの検索エンジンにサイト内容を正確に伝えるために有用な手法ですが、以下のようなケースでは問題を引き起こす可能性があります。

  • 重複するスキーマ情報
    サイト運営者が独自のプラグインやカスタムコードで、より詳細な構造化データを実装したい場合、All in One SEOが自動生成するスキーマと重複し、意図しない表示や評価低下のリスクが生じます。
  • カスタマイズの自由度が制限される
    自社サイトで特定の情報(例:パンくずリスト、製品情報、記事の執筆者情報など)を独自にカスタマイズしたい場合、All in One SEOが出力するデータは変更が難しく、柔軟な対応ができません。
  • 検索エンジンへの影響
    重複や誤った構造化データの存在は、検索エンジンに誤解を与え、リッチスニペットが正しく表示されないなど、SEO面で不利益を被る可能性があります。特に、パンくずリストの構造化データが不要な場合は、意図しないリンクの表示やナビゲーションの誤解釈を招くことも考えられます。

このような問題に直面した場合、All in One SEOの自動生成機能を無効化することが、サイト全体のカスタマイズ性と最適なSEO効果を実現するための有効な対策となります。

解決策:構造化データ無効化のアプローチ

1. パンくずリストの構造化データの無効化

特定の要素、たとえばパンくずリストだけを無効化したい場合、以下のコードをfunctions.phpなどに追加します。
このコードは、AIOSEOが生成するスキーマグラフの中からBreadcrumbListタイプのデータと、その参照を削除します。

/**
 * AIOSEOのパンくずリスト構造化データとその参照を削除する
 *
 * @param array $graphs AIOSEOが出力するスキーマグラフの配列
 * @return array 更新されたスキーマグラフの配列
 */
function remove_aioseo_breadcrumb_schema( $graphs ) {
    // BreadcrumbListグラフを削除
    foreach ( $graphs as $key => $graph ) {
        if ( isset( $graph['@type'] ) && 'BreadcrumbList' === $graph['@type'] ) {
            unset( $graphs[$key] );
        }
    }
    // breadcrumbプロパティがある場合は削除
    foreach ( $graphs as $key => &$graph ) {
        if ( isset( $graph['breadcrumb'] ) && is_array( $graph['breadcrumb'] ) && isset( $graph['breadcrumb']['@id'] ) ) {
            // breadcrumbへの参照がBreadcrumbListを指している場合、削除
            if ( false !== strpos( $graph['breadcrumb']['@id'], '#breadcrumblist' ) ) {
                unset( $graph['breadcrumb'] );
            }
        }
    }
    return $graphs;
}
add_filter( 'aioseo_schema_output', 'remove_aioseo_breadcrumb_schema' );

2. サイト全体の構造化データの無効化

もしサイト全体でAIOSEOの構造化データを出力させたくない場合は、以下のコードを追加することで全体的な無効化が可能です。
このコードは、AIOSEOが持つフィルターフックを用い、常に無効状態(trueを返す)に設定します。

<?php
/**
 * サイト全体でAIOSEOの構造化データを無効化する
 *
 * @param bool $disabled 現在の無効化状態(デフォルトはfalse)
 * @return bool 常にtrueを返し、全体で無効化する
 */
function disable_aioseo_schema_globally( $disabled ) {
    return true;
}
add_filter( 'aioseo_schema_disable', 'disable_aioseo_schema_globally' );

この2種類のコードスニペットを使い分けることで、必要な部分だけを無効化したり、サイト全体のスキーマ出力を停止したり、柔軟に対応することができます。

functions.phpを編集する際は、編集前に必ずバックアップを取り、テスト環境での動作確認を推奨します。

カスタマイズ性とSEO効果の向上

構造化データは検索エンジンにサイト情報を正確に伝えるための重要な要素ですが、自動生成されたデータが必ずしも最適とは限りません。独自実装により、以下のメリットが得られます。

  • 精度の高い情報設計
    サイト特性に合わせたスキーマ情報を正確に定義でき、過不足なく検索エンジンに伝えられます。
  • 競合との差別化
    多くのサイトが同じプラグインを使用する中、独自の構造化データ設定でリッチスニペットの表示やクリック率向上が期待できます。
  • パフォーマンスとセキュリティの向上
    不要なデータ出力を減らすことで、ページ読み込み速度の改善やセキュリティリスクの低減にもつながります。

実装手順と今後の展望

実装手順のまとめ

  1. 現状の確認
    AIOSEOが自動生成する構造化データがサイトにどのような影響を及ぼしているか、Googleのリッチリザルトテストなどで確認します。
  2. 必要なコードの追加
    上記のコードスニペットをfunctions.phpまたは専用のプラグインに追加し、不要なスキーマ出力を制御します。
  3. 動作確認と調整
    変更後、再度Googleのツールで構造化データを検証し、不要なデータが削除され、必要な情報が正しく出力されているか確認します。

今後の展望とSEO戦略

独自の構造化データ実装は、不要なデータの排除だけでなく、検索エンジンアルゴリズムの変動に柔軟に対応できる点が強みです。今後はGoogleのアップデートや競合サイトの動向を注視し、スキーマの設計や実装方法を定期的に見直すことが、SEOの成功につながります。さらに、ユーザーエクスペリエンス向上のため、サイト全体の情報設計や内部リンク最適化にも取り組むと良いでしょう。


具体的なチェックポイント

  • スキーマ検証: Googleのリッチリザルトテストで変更後の出力を検証する
  • サイトパフォーマンス: 不要なデータ削減によるページ読み込み速度の向上を確認する
  • ユーザビリティ: パンくずリストがユーザーにとって分かりやすいかどうかをチェックする

まとめ

AIOSEOの自動出力する構造化データは、サイトによっては不要な情報となり得ます。特に独自のスキーマ実装や他のプラグインで詳細な設定を行いたい場合、競合や重複による問題が発生するリスクがあります。本記事で紹介したコードスニペットを用いることで、パンくずリストのみの無効化や、サイト全体でのスキーマ出力停止が実現可能です。これにより、サイト独自の実装と整合性を保ちつつ、最適なSEO効果を期待できます。

参考資料
AIOSEOドキュメント:aioseo_schema_disable
AIOSEOドキュメント:aioseo_schema_output

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