はじめに
Web制作において、画像ファイルの命名は実装者の悩みの種です。
そこで本記事ではプロジェクトの効率化を目指し、画像ファイル名の命名規則をまとめることにしました。
「ファイルが見つからない」「似たような名前が多すぎて混乱する」といった悩みを、しっかりとした命名規則を設定することで解消できます。
なお本記事は下記の参考文献をもとに作成しております。
ぜひこちらの記事もご覧いただき、使いやすい命名規則を採用してください。
画像ファイルの命名規則
もうページで分けない! 画像ファイルの命名規則 | WebNAUT by Beeworks
よく使っている画像の命名規則 #コーディング規約 – Qiita
画像ファイルの命名規則 #コーディング規約 – Qiita
命名規則
画像の命名規則は、「一貫性」と「明確さ」を意識することがポイントです。以下に、わかりやすいルールを順を追って解説します。
ルールその1:基本構造を明確にする
カテゴリ_名前_番号_状態.拡張子
各要素の意味
- カテゴリ:画像の用途や種類(例:アイコン、背景画像、バナー画像)。
- 名前:画像の内容や役割を具体的に記述。
- 番号:複数バリエーションがある場合の連番(2桁推奨)。
- 状態:デバイスや要素の状態ごとのバリエーション(例:
pc
、sp
、on
、off
、open
)。 - 拡張子:ファイル形式(例:
.jpg
、.png
)。
ルールその2:小文字を徹底する
ファイル名はすべて小文字で統一します。大文字と小文字の違いを区別するOSやサーバーがあるため、トラブルを防止できます。
ルールその3:ハイフンとアンダースコアを使い分ける
画像ファイル名は、「セクション間の区切り」と「単語間の区切り」を明確に分けることで、可読性を向上させます。
- アンダースコア(
_
):カテゴリ、名前、番号、状態など、異なるセクションを区切る。 - ハイフン(
-
):単語間の区切りに使用。
ルールその4:番号は2桁で統一
番号は2桁のパディング(例:01
~99
)を推奨します。これにより、ファイルがアルファベット順に並びやすく、視覚的にも整然とします。
- バリエーションが1つしかない場合は番号を省略しても良い。
- 単一ファイル:
logo_main.svg
- 複数ファイル:
img_gallery_01.jpg
,img_gallery_02.jpg
- 単一ファイル:
ルールその5:カテゴリで分類する
カテゴリは、Web制作で頻繁に使う要素を網羅する形で設計します。
カテゴリ | 説明 | 例 |
---|---|---|
figure | 図やグラフ、人物やモノのイラスト | figure_chart_01.png |
photo | 写真 | pohoto_child_02.jpg |
banner | 単体でリンクとして用いられる | banner_online-shop.png |
text | 画像化した文字 | text_header-title.svg |
favicon | ファビコン(サイトアイコン) | favicon_main.ico |
icon | ファビコン以外のアイコン。HTMLのiタグで囲まれるもの | icon_line.svg |
ogp | OGP画像 | ogp_main.png |
image | 上記にあてはまらない画像全般 | image_header-background_01.jpg |
使用例
具体例をいくつか挙げてみます。これらを参考にすると、実際の制作現場での運用がスムーズになります。
用途 | ファイル名 |
---|---|
トップページのメインビジュアル | image_main-visual_01_pc.jpg |
商品詳細ページのサムネイル | photo_product-thumbnail_01.jpg |
アイコン(オン状態) | icon_menu_01_on.png |
ヘッダーのロゴ画像 | logo_header.svg |
フッターの背景画像 | phpto_footer.jpg |
まとめ
適切な画像ファイルの命名規則は、プロジェクト全体の効率化に直結します。一貫したルールを設定することで、以下のようなメリットを得られます。
- 管理が簡単:どの画像がどの用途に使われているか一目瞭然。
- 混乱を防止:複数人で作業する場合も、命名基準があるとスムーズ。
- 拡張性が高い:新しい画像を追加しても規則に沿って整理できる。
この記事で紹介した命名規則を参考に、自分のプロジェクトに合ったルールを設計してみてください。Web制作の現場でのストレスが大きく軽減されるはずです!
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